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基礎知識1_2 スペイン・トリビア1

スペイン・トリビア 1

スペイン国歌の謎

スペイン初優勝で幕を閉じたワールドカップ 南アフリカ大会。各試合の前には、必ずそれぞれの国歌が流れ、選手達とスタンドのサポーターが一緒になって歌う姿がいうもの光景。でも、スペインに限っては、選手もサポーターも歌ってなかったような…。もしや、バルセロナの選手が多いから歌わないの?バスクやカタルーニャに遠慮して歌わないの?

いえいえ、じつは、スペインの国歌には、もともと歌詞がないのだそうです。この国歌、ヨーロッパ最古の国歌に数えられるもので、もとはスペイン軍の行進曲だったもの。当時は「擲弾(てきだん)兵行進曲」というタイトルだったそうですが、後に「国王行進曲」となり現在に至っています。

スペイン国歌の長い歴史の中で、じつは2度ほど歌詞がついていた時代がありました。アルフォンソ13世時代とフランコ独裁政権時代です。歌詞をみると、かなり勇ましいものですが、現在では公式には認められていないそうです。

2008年には、公募で歌詞を募集したことがありました。半年間の応募期間に約7千件の歌詞が集まったといいますから、スペイン国民も歌詞をつけることを望んでいることがわかります。

その後、スペイン国歌歌詞選考審議会を発足し、選ばれた歌詞をスペインが誇るテノール歌手プラシド・ドミンゴ氏の歌声で披露するはずだったのですが・・・・。発表予定日前に選ばれた歌詞が報道されると(すっぱ抜かれると)、一般人から芸能人、スポーツ選手、政治家に至る約65%の人々が「選ばれた歌詞に反対」を唱えたというから驚きです。その理由は、詩人ホセ・マリア・ペマン氏の歌詞に似ている、古くさいだったそうです。

スペイン国歌に公式に歌詞をつけるには、50万人以上の賛同署名を集めたうえで、スペイン国会で審議された上で過半数以上の賛成を得ないと成立しなため、未だに歌詞のない国歌となっています。ワールドカップはもちろんオリンピックなどなど、各種のイベントで国歌が流れる中、まんじりともせずに立ち尽くす選手達。国歌を歌いたいという願望を持つスポーツ選手が多いといいますから、一日も早い歌詞の決定を望みたいものです。

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